劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトを見てきた

劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトを見てきました。

 

 

以下、ネタバレを書く可能性が高いので、未鑑賞で見る気のある人はこのクソ文章を見る前に映画館に駆け込んでください。

 

まだ1回しか見ていないので、まったく内容を咀嚼できていないんですが、後々に初見時の感想を見ると面白いかなと思ったので書きます。考察とか論評とかそんなもんじゃねえ、まだパンフレットを開けてすらいねえガチ初見の感情を書きます。パンフレット見たら感想変わっちゃうかもしれんし。

 

てか、なんもわからん。我、レヴュースタァライトのことなんもわからん。なんもわからんくなったわ。いや、もともとわかっていなかったことが露見しただけかもしれん。

 

鑑賞直後の気持ちとしては、「めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ興奮して、めちゃくちゃキレイな蛇足」ですね。蛇足です。ほんとに余計なことをしてくれたな。そういうところが好きだぞ。

もともと、アニメ『少女☆歌劇レヴュースタァライト』ってすんごいキレイな終わり方してたわけなんですけど、ロンドロンドロンドのラストで無理やり閉じられた幕を引き裂いて続きが始まったわけじゃないですか。それで出てきたのが今回の劇場版ですけど、コレ、あの物語の幕引きから無理やり続けて見せる話だったか???って思いがある。いらんやろコレ。おはなしとしては、要らない。テレビアニメ版のラストシーン、あのまま終わりの物語のほうが絶対にいい。と思う。うん。言い過ぎたかも。でも、(個人的感想です)って逃げるのも良くないな。でも私は、要らないと思うの、今回の劇場版のおはなし。私は、99期生のみんなの未来なんて見たくなかった。

 

それはそれとして、素晴らしかった。映画館へ観に行く価値がある作品だと思うし、たぶん今後何回か観に行くと思う。もともと、レヴュースタァライトって、ある一定層にぶっささりまくるカッコよさを描き続けていると思うのですが(わたしもぶっささりまくってるオタクなので)、今回はそれを凝固しまくった映像を延々見せつけられる作品になっていまして、スクリーンを見ているだけでしあわせになれる作品に仕上がっておりました。

今回のおはなし、要は「進路に悩んだ少女が進路を決める話」であって、これ自体はめちゃくちゃ凡庸で、なんなら誰しも1度くらいはどこかしらで経験したくらいのスケールのおはなしです。それなのに、なんでこの程度の話をするのにこんな壮大な舞台装置が必要なのかってくらい壮大に描かれていて、そこが好き~~~~!!!!ってなってしまうよね。レヴュースタァライトっていいな。

 

そんなレヴュースタァライトって終わっちゃうんですか?えっ、終わらないで。無理無理無理無理。この映画でやり切った感出さないでください。俺たちはスタァライトのことがなにもわからなくなっただけなんだが???

 

といいますか、オタクめっちゃ信頼されてる作りだったな今作。場面転換多い。時系列もバラバラ。表現も抽象度高い。正直1回みただけだとなにを見せられたかわからん。それでもレヴュースタァライトのファンなら楽しんで観てくれるだろうという信頼感の上で成り立っている劇場版だと思う。いや、もしかするともっと真剣に向き合ってきたファンなら1回で理解できるのかもしれない。ごめんな、よわよわのふにゃふにゃな理解しかできないオタクで。なんもわからんかったけど、面白かったぞ。

 

そうだ、推し。推しの話をしよう。

私の推しは露崎まひる。彼女は、、、とくになにもなかった気がする。

えっ、なんかありましたっけ今回の劇場版。

なんかいろんなスポーツのウェア姿が見れてかわいかったなあ、、、と、無表情のまひるちゃん、、、いい、、、くらいの感想しかない。

露崎まひるの物語はテレビアニメ版第5話『キラめきのありか』で描き尽くしてしまったのかと思うくらい、特になにも起こらなかったといってもいいんじゃないか。

でも、テレビアニメ版で彼女に起こった心境の変化からそのまま貫いている姿を見れたってところは良かった。劇場版の物語が始まる前から舞台の道に進むという覚悟が据わっていたからこそ、今回の劇場版で特になにも起こらなかったともいえる。

いや、例によって私が見逃しまくってるだけかもしれないので、もう1度2度3度見たら感じ方が変わるのかもしれないが。

 

それにしたって、まひかれ欠乏症なんだが。いや、今作において愛城華恋は他の子とは別路線に乗っていたというか、記憶あいまいなんで間違ってるかもだけど、今作中で愛城華恋って神楽ひかり以外のほかの99期生メンバーと会話してなかったと思うので(書いてて自信無くなってきた)、まひると華恋の間でもぜんぜんなかったのは仕方なかったかなっておもう。って書いて思い出したけど、1年前の回想のところで華恋とまひるの会話あったわ。完。

でも、今作はひかまひはめっちゃ供給あったのにまひかれが欠乏していてもっと欲しかった、、、になってる。

 

とりとめなく書いていたら、完全な駄文が出来上がってしまった。

ようはなんもわからんけど、楽しかった、感謝。って感じです。

また2回め、3回めと見に行きたいと思います。

 

でも、トマトがぐしゃってなる描写、アレはマジで無理。だからトマト嫌いなんだよ。トマト滅べ。

 

(6/6追記)

日を改めて2回目を観に行ったところ、感じ方がだいぶ変化した。

そもそも今作、観客を意識的にびっくりさせようと色々仕掛けが用意されているわけで、2回目を見ると、なるほどこうやって驚かせようとしてきたのかという風にメタ視点で見るようになるので見た後の感触が全然違う。

やっぱり、好きな作品は1回だけでなく2回3回10回20回と見て味わい尽くしたいですね。でも、いちいちトラップに引っかかりながら新鮮な驚きとともに見れるのが初見の1回だけなので、もう初見できないのかあという一抹の寂しさ。

改めて見ると、初見お断りな内容であることがわかる。より正しく言えば、いままでスタァライトを追いかけて、今回の公開を心待ちにした人ほど、びっくりするというかこれまでのスタァライトとは違う異物感を感じながら鑑賞することになるんじゃないかな、と。

テレビアニメシリーズでは激しいバトルシーンでは描かれなかった血液の描写であったり、明らかに他とタッチの違う野菜であったり、コミカルなレヴューのイメージが強いまひるのレヴューが途中から反転したり、星を飛ばすことが勝利条件だったはずのレヴューで、明確に首を斬ることを意識させるじゅんなななのレヴューであったり、直接お腹に剣を刺す決着になったかれひかであったり。

これまでのレヴュースタァライトとは明確に違うと感じさせる描写が積み重なって、脳を混乱させることで壮大さや重厚感を出してきているという印象です。

だから、シリーズ初見でこの作品をみても(ストーリーが掴みにくいというところは別としても)、きっとシリーズを追ってきた人よりもびっくりしないだろうし、トンチキ感も得られないのではないかと思う。

この作品は、今までのシリーズの否定を通してシリーズのファンに最高の体験をしてもらおうという意図で作られているなと感じました。個人の感想です。読み込み浅くてすみません。叩かないで。

 

初回の感想で書いた露崎まひるに関して、「とくになにもなかった気がする」というのも少し訂正したい。初回の鑑賞時はまさしく前述のトラップに引っかかっていて、「露崎まひるのレヴューがこれなのか!?!?」という混乱とともに少し否定の気持ちが入ってしまった。しかしながら、露崎まひるという女の子がレヴュースタァライトという物語を通して得た成長を最大限見せてくれた素晴らしいレヴューであった。CPのオタクなのでついついテレビアニメ版5話を「愛城華恋への執着と依存するだけの存在からの変化」という点ばかりをフォーカスしてしまっていたところがあったのですが、露崎まひるという女の子が舞台に生きる決意を据えた回でもあるんですよね。というか、私の目が曇りすぎていただけで、本来そちらがメインなんですよ。

露崎まひるに関しては、今作を通して一貫していたことこそが、彼女が聖翔音楽学園で多くのモノを得てきたことの証左であり、今作はお披露目会だったわけです。

だから、今作のレヴューも彼女のキラめきに満ち溢れた素晴らしいレヴューであったな、と2回目にして納得を得ることができました。

とはいえ、まひるとひかりのレヴューに少し物足りなさを覚えるのは事実です。というのも、レヴュースタァライトのレヴューは感情と感情のぶつかり合いによってより高みに上っていくものだと思っているのですが、このレヴューはまひる→ひかりに感情をぶつけているレヴューであって、ひかり→まひるには(レヴュー中においては)感情をぶつけていないんですよね。神楽ひかりは困惑と混乱をしていただけ。この2人の感情のぶつけ合いが見たかった。しかしながらまひる→ひかりへの思いは、かれひかのレビューに受け継がれ、実質かれひかまひのレヴューが行われたので、ここで満足しておくかなという思いです。かれひかまひのオタクなので。

 

CP目線でいきますと、今作を通して、愛城華恋に対する解像度がかなりハッキリとした輪郭を持ったので、いままでのかれひかまひから一歩進んだかれひかまひ2.0時代がはじまったな、と思います。

 

最後に、決起集会で塔を起こすシーンの現場猫ポイント高すぎません?あれめっちゃこわい。

 

あとこれ、劇場版の前に書いた僕が考えた最強のまひかれ

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